
採用
どのようにしてヘッドハンティング会社は候補者を探し出すのか
人材紹介会社は、大きく「登録型」と「サーチ型」に分かれています。
「サーチ型」人材紹介会社は、ヘッドハンティング会社と呼ばれることもあります。
「登録型」は、募集企業の要望に合致する人材を、自社に登録している転職を希望している人材の中からマッチングを行います。
一方の「サーチ型(ヘッドハンティング会社)」は、自ら候補者を探し出しスカウトを行います。ヘッドハンティング会社がアプローチする対象は、自発的に登録してきた顕在的な転職希望者だけにとどまらず、いつか転職を検討したいと考えている潜在層も含まれています。
ヘッドハンティング会社の候補者探しの方法について、クライアント企業や声をかけられた候補者から「どのように候補者を発掘するのか?」「どのように自分に辿りついたのか?」というご質問を受けることがあります。
では、どのようにしてヘッドハンティング会社が候補者をリサーチしてくるのか、マンパワーグループのヘッドハンティング会社「PRO-HUNT」での事例を交え、ご紹介します。
ヘッドハンティング会社の強み
「転職マーケットに頼らない」ことが、ヘッドハンティング会社の優位性です。前述のとおり、転職活動をしていない、または転職希望が顕在化していない層をもターゲットとし、候補者を探します。
したがって、「ヘッドハンティング会社の強み=リサーチ手法(情報源)」といっても過言ではありません。
一般的なヘッドハンティング会社の情報源の一例として、以下が挙げられます。
- 公開情報(SNS・新聞、雑誌の記事など)
- 公的情報(特許情報、論文、資格情報、IR情報など)
- 人的ネットワーク(有償のケースもあり)
- 転職サイトとの提携
上記をはじめとする数々の情報源から、依頼された業務に適合すると思われる候補者を見つけ、更なる情報収集を行い、本人とコンタクトを取っています。
候補者を発掘するのは容易いことではありませんが、交渉作業はさらに困難です。しかしながら、ここがヘッドハンターの腕の見せどころです。
この手法はそれなりに時間がかかりますが、企業側と候補者の求めるものをじっくりとブラッシュアップしていくため、入社後のアンマッチという話は、ほとんど聞きません。
募集するポジションによっては、効果的な人材を得る手法のひとつです。
スカウト事例 ~データサイエンティスト採用【上場企業A社】~
業界を問わず、クライアント企業より採用についてのご相談が増えているのが、AI・機械学習エンジニア/データサイエンティストです。
公募しても候補者が集まらず、採用に苦戦する企業が増えています。PRO-HUNTにご依頼のあった上場企業A社のスカウト事例をご紹介します。
ポジション | データサイエンティスト(課長クラス) |
募集背景 | 社内のデータ分析を行い、新たな商品開発に繋げる |
決定候補者 | 大手通信会社の研究所に勤めるA氏/決定年収850万円 |
情報ソース | A氏発表論文、及びSNS |
A氏発表の論文から、ご経験やご志向を把握した後にコンタクトを実施。A氏本人との数ヶ月の交渉の後、企業へのご紹介・決定へと至りました。
最後に
ポジションによってリサーチの難易度や、情報源も様々です。
採用を検討されるポジションがございましたら、お気軽にご相談ください。
また、企業がヘッドハンティング会社を利用する背景や、料金体系については、下記のコラムを併せてご覧ください。
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